サウナドリンクのおすすめ|オロポ・アクリ・リポスパの違いと飲むタイミングを現場スタッフが解説

入り方・サウナ

サウナから出て、外気浴で「ととのった」後の一杯。

あの瞬間に飲むドリンクが、信じられないほどおいしい。サウナ好きなら誰もが共感する感覚だと思います。

最近は「サウナドリンク」というジャンルが確立され、施設のメニューにも専用ドリンクが並ぶようになりました。オロポ、アクリ、リポスパ、デカラ——名前は聞いたことがあるけど、何が違うのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

温泉施設で働いていると、サウナドリンクの注文は年々増えていると実感します。この記事では、定番サウナドリンクの種類と特徴、飲むべきタイミング、そしてサウナ後に避けた方がいい飲み物まで、現場スタッフの視点からお伝えします。

なぜサウナ後のドリンクが格別においしいのか

まず、そもそもなぜサウナ後の飲み物があんなにおいしく感じるのかを簡単に。

サウナでは大量の汗をかきます。1回のサウナセッションで300〜500mlの水分が失われるとされており、2〜3セット行えば1リットル以上の水分を失うことも珍しくありません。

水分と一緒にナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも流出します。体が「水分とミネラルを補給してくれ!」と切実に求めている状態で飲むドリンクは、普段の何倍もおいしく感じるのです。

さらに、サウナ→水風呂→外気浴の「ととのい」状態では、副交感神経が優位になり、味覚が鋭敏になっているとも言われています。体と心が開いた状態で飲む一杯が格別なのは、ちゃんと理由があるのです。詳しくは当サイトの正しいサウナの入り方をご覧ください。

定番サウナドリンク

オロポ——サウナドリンクの王様

オロナミンC+ポカリスエットを混ぜたドリンク。サウナドリンクの元祖にして定番中の定番です。

作り方はシンプルで、氷を入れたグラスにポカリスエットとオロナミンCを1:1で注ぐだけ。ポカリスエットの電解質補給力と、オロナミンCのビタミン・炭酸の爽快感が合わさり、サウナ後の体に染み渡る味わいです。

甘さがしっかりあるので、「甘い飲み物が好き」「疲れを癒したい」という方に向いています。多くの温浴施設のメニューに採用されており、「とりあえずオロポ」で間違いはありません。

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アクリ——さっぱり派の定番

アクエリアス+リアルゴールドを混ぜたドリンク。オロポと並ぶ二大サウナドリンクの一つです。

作り方はオロポと同じく1:1。アクエリアスのスポーツドリンクとしてのミネラル補給力に、リアルゴールドのローヤルゼリーとビタミンが加わります。

オロポとの最大の違いは、味の軽さです。アクリはオロポに比べて甘さが控えめで、後味がさっぱりしています。「オロポは甘すぎる」と感じる方は、アクリの方が合うかもしれません。リアルゴールドはノンカフェインなので、夜のサウナ後でも安心して飲めるのもポイントです。

コカ・コーラ製品同士の組み合わせなので、施設内の自販機で材料が揃いやすいのもメリットです。

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リポスパ——温浴施設発の新定番

リポビタンウォーターを炭酸水で割った「リポビタンウォーターICEスパークリング」、通称リポスパ。店舗数日本一の温浴施設チェーン「極楽湯」が2023年末から導入し、お風呂上がりの新定番として広まりつつあるドリンクです。

リポビタンウォーターにはタウリンやビタミンB群が含まれており、疲労回復効果が期待できます。炭酸水で割ることでスッキリとしたのどごしになり、サウナ後の火照った体にぴったりです。

オロポやアクリが「自分で混ぜる」スタイルなのに対し、リポスパは施設側が提供する完成品として出されることが多いのが特徴です。自分で作る手間がなく、注文すればすぐ飲めるという手軽さがあります。

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デカラ——サントリーが商品化した実力派

デカビタC+グリーンダ・カ・ラを混ぜたドリンク。サントリーが公式に商品化もしている組み合わせです。

デカビタCのビタミン・ローヤルゼリーと、グリーンダ・カ・ラのミネラル補給がバランスよく組み合わさっています。味はオロポに近い甘さですが、ダ・カ・ラの軽やかさが加わって飲みやすいです。

コンビニやスーパーで製品版のデカラが手に入ることもあり、自宅サウナや銭湯への持ち込み用にも便利です。

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ブルポ——エナジー系の刺激派

レッドブル+ポカリスエットを混ぜたドリンク。エナジードリンクのカフェインと炭酸の刺激が加わり、サウナ後の覚醒感を求める方に人気です。

ただし、カフェインが含まれるため、夜遅いサウナの後に飲むと眠れなくなる可能性があります。また、サウナ後の脱水状態でカフェインを摂取すると、利尿作用で水分がさらに失われるリスクもあるため、飲む量やタイミングには注意が必要です。

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オロヤク——まろやか派

オロナミンC+ヤクルトを混ぜたドリンク。かつてはゴルフ場で流行していた組み合わせが、サウナドリンクとしても注目されています。

ヤクルトの乳酸菌飲料ならではのまろやかさが加わり、オロポより甘く、やさしい味わいです。腸内環境を意識する方にも人気があります。

オロックス——夏の爽快コンボ

オロナミンC+アイスボックス(氷菓)。アイスボックスのカップにオロナミンCを注ぎ、氷を溶かしながら飲むスタイルです。

徐々にアイスが溶けて味が変化していくのが楽しく、夏場のサウナ後には最高の爽快感です。ただし、施設によっては持ち込みが必要になるため、事前に確認しましょう。

CHILL OUT(チルアウト)——ととのいを深めるリラクゼーション系

ここまで紹介したサウナドリンクが「水分・ミネラル・ビタミンの補給」に重きを置いているのに対して、CHILL OUTはまったく別のアプローチです。エナジードリンクの逆をいく「リラクゼーションドリンク」として、サウナ後のリラックスをさらに深める方向性を持っています。

GABA、L-テアニン、ヘンプシードエキス、ホップエキスの4つのリラクゼーション成分を配合。シトラスやハーブを基調とした微炭酸のフレーバーで、サウナ後の火照った体にスッと入ってきます。2025年5月には機能性表示食品にリニューアルされ、ストレスや疲労感のケアを訴求する製品に進化しています。

カフェインフリー・保存料フリー・着色料フリーなので、夜遅いサウナの後でも安心して飲めます。サウナ施設とのコラボも積極的に行われており、定山渓温泉の鹿の湯ではCHILL OUTの香りを使ったアロマロウリュのイベントが開催されるなど、サウナカルチャーとの親和性が高いドリンクです。

オロポやアクリで水分とミネラルを補給してから、仕上げにCHILL OUTでリラックスを深める——という二段構えの飲み方もありです。

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——最強の定番

忘れてはいけないのが、ただのです。

ミネラルウォーターや施設の冷水器の水は、サウナドリンクの基本中の基本です。サウナ中の水分補給には水が最適ですし、甘い飲み物が苦手な方には水が一番です。

「色々試したけど、結局水に戻ってきた」というベテランサウナーは少なくありません。シンプルな水の旨さを感じられるのも、サウナの醍醐味です。

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飲むタイミング——いつ飲むかで効果が変わる

サウナドリンクは「いつ飲むか」によって、体への効果が変わります。

サウナ前——水またはスポーツドリンク

サウナに入る前に、コップ1〜2杯の水分を摂っておくことが大切です。脱水状態でサウナに入ると、のぼせや体調不良のリスクが高まります。

サウナ前は、水またはスポーツドリンク(ポカリスエット、アクエリアスなど)がおすすめです。炭酸飲料やカフェイン入りの飲料は、サウナ前には避けた方が無難です。炭酸はお腹が張る原因になりますし、カフェインには利尿作用があるため、せっかく飲んだ水分が排出されてしまいます。

サウナ中(セット間の休憩)——少量の水

サウナのセットとセットの間に、少量の水を飲んで水分を補給します。一気に大量に飲むのではなく、こまめに少量ずつ摂るのがポイントです。冷水機などが付帯している施設がほとんどなのでぜひ活用しましょう。

このタイミングで甘い飲み物や炭酸を飲むと、次のサウナセットで胃が重く感じることがあるため、セット間は水が最適です。

サウナ後(すべてのセット終了後)——サウナドリンクの出番

オロポ、アクリ、リポスパなどのサウナドリンクは、すべてのサウナセットを終えた後に飲むのがベストタイミングです。

サウナで失われた水分、ミネラル、ビタミンを効率よく補給できるのがこのタイミングです。「ととのった」直後の体と味覚が最も鋭敏な状態で飲む一杯は、味わいの面でも最高のタイミングです。

ただし、キンキンに冷えたドリンクを一気飲みするのは避けてください。サウナで温まった体に冷たい飲み物を急に大量に入れると、胃腸に負担がかかります。少し落ち着いてから、ゆっくり飲むのが理想です。

帰宅後——水・麦茶でゆっくり補給

施設でサウナドリンクを飲んだ後も、帰宅後にもう1〜2杯の水分を摂ることをおすすめします。サウナの後は、体からの水分蒸発がしばらく続いているためです。

帰宅後は、水や麦茶(ノンカフェイン)でゆっくりと補給するのが良いでしょう。

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サウナ後に避けた方がいい飲み物

アルコール

サウナ後のビールは格別においしいのですが、体のことを考えると推奨はできません。

サウナ後は脱水状態にあり、そこにアルコール(利尿作用がある)を入れると、脱水がさらに進みます。血圧の変動も大きくなり、心臓への負担が増します。

どうしてもビールを飲みたい場合は、まず水やスポーツドリンクでしっかり水分を補給してから、時間を置いて少量を楽しむのが賢い選択です。

大量のカフェイン

エナジードリンクや濃いコーヒーなど、カフェインの多い飲み物はサウナ直後には避けた方が無難です。カフェインの利尿作用で水分が排出されるだけでなく、心拍数を上げる作用がサウナ後の心臓に追加の負担をかけます。

ブルポ(レッドブル+ポカリ)は人気ですが、カフェインに敏感な方は控えめにしましょう。

砂糖の多いジュース

サウナ後は甘いものがおいしく感じられますが、砂糖が多い清涼飲料水を大量に飲むと、血糖値の急上昇と急降下(血糖スパイク)が起きやすくなります

オロポやアクリも糖分は含まれていますが、スポーツドリンクの電解質と混ぜることで吸収がマイルドになるため、純粋な甘いジュースよりは体に優しいです。

施設でサウナドリンクを楽しむには

施設のメニューを確認する

最近はオロポやアクリをメニューに載せている施設が増えています。リポスパは極楽湯グループを中心に導入が広がっています。

施設のレストランや自販機コーナーで取り扱いがあるか、事前に確認しておくと安心です。

自分で作る場合

施設のメニューにない場合でも、自販機でオロナミンCとポカリスエット(またはアクエリアスとリアルゴールド)を買って、休憩スペースで自分で混ぜることもできます。

氷が手に入るかどうかがポイントです。氷がなくても、冷えた状態で混ぜれば十分おいしいです。

持ち込みのルールを確認する

施設によっては、外部からの飲食物の持ち込みを禁止しているところもあります。特にレストランを併設している施設では、持ち込みNGの場合が多いです。事前にルールを確認しましょう。

自分に合ったサウナドリンクの選び方

種類が多くて迷う方のために、タイプ別のおすすめをまとめます。

初めてのサウナドリンクなら、まずオロポ(オロナミンC+ポカリスエット)です。定番には定番の理由があります。サウナドリンクの基準になる味を知ってから、他を試すのが王道です。

甘さ控えめが好みなら、アクリ(リアルゴールド+アクエリアス)。オロポより後味がすっきりしていて、ゴクゴク飲めます。

手軽に注文したいなら、リポスパ(リポビタンウォーター+炭酸水)。施設側が完成品として提供してくれるので、自分で混ぜる手間がありません。

疲労回復を重視するなら、デカラ(デカビタC+グリーンダ・カ・ラ)。ビタミンとローヤルゼリーの配合バランスが良く、仕事帰りのサウナにぴったりです。

刺激と覚醒感がほしいなら、ブルポ(レッドブル+ポカリスエット)。ただしカフェインの量に注意してください。

ととのい後のリラックスをさらに深めたいなら、CHILL OUT。ノンカフェインで夜サウナにも最適です。オロポやアクリと組み合わせて、補給→リラックスの二段構えもおすすめです。

何も考えず体に任せるなら、。結局のところ、体が一番求めているのはシンプルな水分です。

まとめ

サウナドリンクは、サウナで失われた水分・ミネラル・ビタミンを効率よく補給しながら、「ととのい」の余韻を最大限に楽しむためのドリンクです。

定番はオロポ(オロナミンC+ポカリ)。さっぱり派はアクリ(アクエリアス+リアルゴールド)。施設提供型の新定番がリポスパ(リポビタンウォーター+炭酸水)。商品化された実力派がデカラ(デカビタC+グリーンダ・カ・ラ)。ととのい後のリラックスを深めるならCHILL OUT。

飲むタイミングは、サウナ前は水で水分を確保、セット間は少量の水でこまめに補給、全セット終了後にサウナドリンクで本格補給。キンキンに冷えたものを一気飲みはせず、ゆっくり飲むのが体に優しい飲み方です。

サウナ後のアルコールは脱水を悪化させるリスクがあるため、まず水分補給を優先してから。大量のカフェインもサウナ直後は控えめに。

サウナハットを被って、正しい入り方でサウナを楽しんで、「ととのった」後に自分だけのお気に入りサウナドリンクを飲む。この一連の流れが完成したとき、サウナの楽しさは何倍にもなります。まだ試したことがない方は、次回のサウナでぜひ一杯。

【参考文献】

サウナ中の発汗量・脱水リスク:

  • 加藤容崇『医者が教えるサウナの教科書』(ダイヤモンド社、2020年) ※1回のサウナセッションでの発汗量(300〜500ml)、サウナ後の水分・ミネラル補給の重要性、「ととのう」状態での味覚変化
  • 厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html ※脱水予防のための水分摂取の推奨量

各ドリンクの成分・特徴:

  • 大塚製薬 オロナミンCドリンク 公式製品情報 https://www.otsuka.co.jp/orc/ ※ビタミンC、ビタミンB群の含有量
  • 大塚製薬 ポカリスエット 公式製品情報 https://pocarisweat.jp/ ※電解質(ナトリウム、カリウム)の組成、体液に近いイオンバランスの設計思想
  • 日本コカ・コーラ アクエリアス 公式製品情報 https://www.aquarius-sports.jp/ ※ミネラル・アミノ酸の含有量
  • 日本コカ・コーラ リアルゴールド 公式製品情報 ※ローヤルゼリーエキス配合、ノンカフェインである旨の表記
  • 大正製薬 リポビタンウォーター 公式製品情報 https://brand.taisho.co.jp/lipovitan/ ※タウリン、ビタミンB群の含有量
  • サントリー デカラ(デカビタC+グリーンダ・カ・ラ)公式製品情報 https://www.suntory.co.jp/ ※製品化されたデカラの成分表示

リポスパの温浴施設での展開:

  • 大正製薬 ニュースレター「日帰り温浴施設 日本一の店舗数を誇る極楽湯で話題沸騰!? お風呂上がりの新定番「リポスパ」!!」(2024年11月25日) https://www.taisho.co.jp/company/newsletter/2024/20241125001768/ ※2023年12月から極楽湯で販売開始、27店舗に拡大、グランドメニューへの採用決定

カフェイン・アルコールのリスク:

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「カフェイン」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ ※カフェインの利尿作用、心拍数増加作用
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールと循環器疾患」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ ※アルコールの利尿作用による脱水悪化、サウナ後の飲酒が循環器に与える負荷

血糖スパイク:

  • 国立国際医療研究センター「血糖値スパイクとは」 https://www.ncgm.go.jp/ ※糖分の多い飲料を空腹・脱水状態で大量摂取した場合の血糖値急上昇リスク

サウナの生理学的効果:

  • 公益社団法人 日本サウナ・スパ協会 https://www.sauna.or.jp/ ※サウナ中の発汗によるミネラル喪失(ナトリウム、カリウム、マグネシウム)、水分補給のガイドライン

ひねこじた 温泉

温浴施設で働く現役スタッフ。2級ボイラー技士と地質学のバックグラウンドを活かして、ガイドブックに載らない温泉の裏側を施設スタッフ目線で発信しています。

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